KojiLabo

麹ラボ
2024.2.14

麹で便秘解消!手軽に取り入れる方法・レシピを解説!

「麹が便秘解消にいいって聞いたけど本当?」

「麹は手間がかかるし、できれば簡単に取り入れたいな……」

このような疑問や悩みがあり、麹を取り入れられずにいませんか?麹には栄養素が豊富に含まれているため、便秘を改善する効果を期待できます。

この記事では、麹に含まれる便秘解消をサポートする栄養素の紹介はもちろん、手軽に普段の食事で取り入れる方法を解説します。

麹を取り入れる際の難点と、難点を克服して簡単に摂取する方法を紹介するため、不安なく麹を食事に取り入れられますよ。

便秘になる4つの原因

便秘は原因によって「器質性便秘」と「機能性便秘」にわかれます。上記2つの違いは下記のとおりです。

  • 器質性便秘:大腸がんや腸閉塞などの、なんらかの病気によって引き起こされる
  • 機能性便秘:排便の機能が低下することで引き起こされる

便秘になる原因を1つずつ詳しく見ていきましょう。

大腸の運動が低下

大腸の運動が低下することにより引き起こされる便秘の症状と原因を、下記の表にまとめました。

症状お腹が張る
残便感
食欲の低下
肩こり
肌荒れ
イライラなど
原因運動不足
水分不足
食物繊維不足
腹筋力の低下
極端なダイエットなど

腸管の緊張がゆるみ、ぜん動運動が十分におこなわれないタイプの便秘です。ぜん動運動が十分におこなわれないと、大腸に長く便がとどまり、水分が過剰に吸収され硬くなるため排便が困難になります。

このタイプの便秘は「弛緩性(しかんせい)便秘」と呼ばれています。便秘のなかでも頻度が高く、女性や高齢者に多いタイプの便秘です。

大腸の過緊張

大腸の過緊張により引き起こされる便秘の症状と原因を、下記の表にまとめました。

症状コロコロ便
食後の下腹部痛
残便感など
便秘と下痢を繰り返す
下痢が続く
原因精神的ストレス
環境の変化
過敏性腸症候群など

副交感神経の過度の興奮により、腸管が緊張しすぎて便が上手く運ばれないタイプの便秘です。「けいれん性便秘」や「過敏性(かびんせい)腸症候群」と呼ばれることもあります。

対策方法は下記の3つです。

  • できるだけストレスを溜め込まない・発散する
  • 食事療法で便性を整える
  • 症状が頻回な場合は腸の神経に効く安定剤を内服する

直腸に便が停滞

直腸に便が停滞することにより引き起こされる便秘の原因は、下記のとおりです。

  • 高齢
  • 寝たきりの生活
  • 排便を我慢する習慣

便が直腸に達しても排便反射が起こらず、直腸に停滞してうまく排便できなくなることで引き起こされる便秘です。「直腸性便秘」と呼ばれ、直腸に溜まった便から水分が吸収され硬くなるため、より排便が困難になります。

痔の痛みを避けるためや、排便することに対して「恥ずかしい」と感じるなど、なんらかの理由で日常的に排便を我慢することで、便が直腸に達しても排便反射が起こりづらくなってしまっている状態です。そのため直腸に便が停滞しているタイプの便秘は、腸の動きに問題はありません。

排便を抑制すると直腸が拡張され、内圧が上がりづらくなるため便意も感じづらくなります。さらに厄介なことに、便秘を解消しようと刺激性の便秘薬や浣腸(かんちょう)を使用すると、より直腸が鈍感になってしまう悪循環を招いてしまうのです。

ではどのような対策が有効なのでしょうか。直腸に便が停滞しているタイプの便秘の対策方法は下記のとおりです。

  • 食物繊維をしっかり摂取する
  • 水分をしっかり取る
  • 食後にトイレに行く習慣・排便リズムを整える
  • 刺激性の下剤を使わない

臓器の異常

大腸がんや腸管癒着(ちょうかんゆちゃく)などの、臓器の異常により引き起こされる便秘です。いわゆる「器質性便秘」のため、下記のような症状がある場合はすぐに病院にいきましょう。

  • 血便
  • 激しい腹痛
  • 嘔吐など

臓器の異常により引き起こされている便秘の場合、腸に穴が空く恐れがあるため、下剤を使用してはいけません。腸に穴が空くと、腸管の内容物や腸液が腹腔内に漏れ出し、腹膜炎などを引き起こします。場合によっては命に関わる一大事となるため、絶対に下剤は使用しないようにしましょう。

麹にふくまれる便秘解消をサポートする3つの栄養素

便秘の原因はご理解いただけたかと思います。

便秘解消には普段の習慣やストレスなど、食事以外の改善策が必要な場合もありますが、食事で改善できる可能性もあります。そこでおすすめなのが「麹」です。

ではなぜ麹が便秘解消におすすめなのでしょうか。麹に含まれる、便秘解消をサポートする栄養素を解説します。

日本の国菌!「麹菌」

外国では原料の穀物にカビを自然に繁殖させて作るのが主流の麹菌。しかし日本では、特定の麹菌がついた「種菌」を穀物に混ぜ、種菌のみが繁殖するように温度や湿度を人の手で管理しています。そのため麹菌が穀物にまんべんなく繁殖するうえに、毒性をもった菌を繁殖させずに麹菌のみを繁殖させられます。

外国の麹菌は穀物にカビを自然に繁殖させるため麹菌以外の菌も混ざりますが、日本の麹菌は人の手で作られているため毒性をもちません。毒性をもたない純粋な麹菌は、日本の「国菌」と認められています。

「麹甘酒による便秘改善効果は麹菌によるものであることがわかった」と八海醸造株式会社が下記のように明らかにしました。

条件

  • 便通頻度が1週間に2~5日の健常成人44人
  • 22人ずつを無作為に2群に分ける
  • 麹の成分や麹菌を含む「麹だけでつくったあまさけ」(118g)と、麹の成分や麹菌を含まない「プラセボ飲料」(118g)をどちらかわからない状態で毎日3週間摂取する
  • その後、どちらも摂取しない観察期間を2週間設ける

その結果、図2に示すように飲用期間中の1週目~3週目から観察期間中の4週目までにおいて、プラセボ飲料と比較して麹甘酒を引用したグループで0週を基準として1週間あたりの排便日数および排便回数が優位に改善したことが分かりました。

何がこうした菌叢変化をもたらすのかを考察するため、私たちは他の食品による便通改善に関する報告とこれまでの弊社の研究成果から、麹甘酒に含まれるオリゴ糖、グルコシルセラミド、麹菌という3つの候補成分に絞り込んで検討を重ねました。その結果、プラセボ飲料には含まれず、麹甘酒のみに含まれている麹菌そのものが、便通改善の機能性関与成分であると結論づけました。

引用:麹甘酒による便通改善効果は 麹菌によるものであることがわかりました-八海醸造株式会社

研究の結果を簡単にまとめると、麹の成分や麹菌を含まない「プラセボ飲料」を飲用したグループに比べて、麹の成分や麹菌を含む「麹だけでつくったあまさけ」を飲用したグループの「排便日数・回数」が優位に改善した、ということです。

さらに他の食品による便秘改善に関する報告とこれまでの研究成果から、下記の3つの栄養素に絞って研究した結果も報告しています。

  • オリゴ糖
  • グルコシルセラミド
  • 麹菌

その結果、麹菌をふくむ飲料にのみ含まれる栄養素の「麹菌」そのものが便秘改善に関与していると結論づけられています。

上記の研究結果から、麹菌には便秘を解消する効果が期待できるといえます。

善玉菌を増やす「消化酵素」

麹に含まれる消化酵素のチカラででんぷんを分解し、でんぷんよりも小さな糖のかたまりである「オリゴ糖」にします。オリゴ糖が腸内環境を整える効果について、厚生労働省e-ヘルスネットには、下記のように記載されています。

オリゴ糖はビフィズス菌などの善玉菌と呼ばれる腸内細菌の栄養源となってそれらを増やす効果があり、特定保健用食品として認められています。

引用:e-ヘルスネット

善玉菌のエサとなるオリゴ糖が増えると、善玉菌が増え腸内環境を悪くする悪玉菌より優勢になるため、腸内環境が改善するのです。

便のカサを増やす「食物繊維」

麹には一般的にも「腸内環境を改善する」といわれている、食物繊維が含まれています。食物繊維の整腸効果について、厚生労働省e-ヘルスネットでは、「おなかの調子を整える食品」として認められている成分の多くが食物繊維とのこと。

また食物繊維が便のカサを増やすとともに、腸内細菌のえさとなり、腸内細菌を増やすことが明らかとなっています。

食物繊維は便のカサを増す材料になるうえに、大腸内の環境を改善する腸内細菌、つまり善玉菌を増やすため、便秘解消の効果を期待できるのです。

麹を取り入れる際の2つの難点

「麹には便秘解消をサポートする成分が豊富に含まれている」とご理解いただけたかと思います。

しかし麹を普段の生活に取り入れるには、「麹を保存する際の温度管理が難しい」「あまり手間のかからない料理のレパートリーが少ない」などの難点があります。麹を取り入れる際の難点について詳しく解説します。

麹を保存する際の温度管理が難しい

麹は温度の変化に敏感なため、保存する際には常に気を配る必要があります。例えば米麹を保存する際の温度管理を間違うと、ふわふわ感がなくなったり蒸し米のようになったりと、美味しく仕上がらない恐れもあるのです。

失敗ではないのですが、せっかく作るのであれば美味しい麹を完成させたいものですよね。

麹作りがうまくいかないと完成までに24時間以上かかってしまうため、大変と感じる方は多いでしょう。

あまり手間のかからない料理のレパートリーが少ない

麹を使った手軽な料理は多くありません。塩麴に好みの野菜を漬けた「浅漬け」は簡単に作れますが、それだけだと飽きてしまいます。

野菜を変えたり和え物にしてみたりとレパートリーを増やしても、その場しのぎにしかなりません。そのため毎日の食事で麹を摂取しようと思っても、レパートリーが少なく飽きてしまい、長続きしない可能性があります。

手軽に麹を取り入れる方法

麹を使った主な食品は、下記の6つあります。

  • 味噌
  • 醤油
  • みりん
  • 甘酒
  • 日本酒など

また麹に塩や醤油を発酵させる「塩麴・醤油麹」などもおすすめです。さらに手軽に取り入れたい方は納豆などの「発酵食品」を取り入れましょう。発酵食品にはビフィズス菌や乳酸菌などの、善玉菌が豊富に含まれています。

麹食品や発酵食品を「1日1食以上」取り入れると、便秘を改善する効果を期待できますよ。

kojiko

Kojiko(麹粉)を使えば、手軽に麹を取り入れられます。

Kojikoとは、弊社が「麹の魅力を広め、麹のある日常へ」との想いから、粉末化した麹です。Kojikoの商品ラインナップを下記の表にまとめました。

商品名内容量金額
麹粉プレーン100g1,200円
麹粉スパイスレッド50g1,000円
麹粉スパイスカレー50g1,000円
麹粉スパイス八丁味噌50g1,000円
麹粉スパイス塩麹50g1,000円
麹茶40g×5P1,000円
Bath Koji (プレーン)40g×52,300円
40g×104,500円

手間のかかる麹を粉末化したことで、手軽に取り入れられるようになりました。さらに「塩麹」などを作る際も通常は数日かかりますが、Kojikoは1日で簡単に作れますよ。

まとめ

忙しい現代社会において自身の食生活に気を配れずに、便秘を発症している方も少なくないでしょう。

麹には、便秘解消をサポートする栄養素が豊富に含まれています。そのなかでも、食物繊維と消化酵素はその働きを国に認められている栄養素です。

しかし麹を取り入れる際には、温度管理の難しさや簡単なレパートリーの少なさなどの難点があります。

その難点を克服したのが弊社「Kojiko」です。Kojikoはこの記事を読んでいただいたみなさまを含め、たくさんの方に健康的な生活を送っていただこうと、商品作りに力を入れています。

麹を摂取するにあたって「気になること」や「不安・疑問」がある方は、お気軽に弊社「Kojiko」にお問い合わせください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。