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麹ラボ
2024.4.29

紅麹と米麹の違いを解説!紅麹は本当に体に悪い?

近年、紅麹を使用したサプリメントの健康被害が報告されているニュースについての不安が広まっています。業界では、紅麹を取り扱っていない酒造や米麹メーカーまで問い合わせが殺到してしまうほど話題になっているのが現状です。

「紅麹は体に悪い」「今使っている米麹は安全?」といった不安をお持ちの方も多いことでしょう。

本記事では、紅麹と米麹の違いを明らかにし、また紅麹の健康被害について解説していきます。

紅麹は体に悪い?健康被害について

紅麹が体に悪いという噂がありますが、その実態はどうなのでしょうか。ここではニュースになっている紅麹の健康被害について、解説していきます。

紅麹が体に悪いと言われる理由

紅麹が健康に悪影響を与えるとされる理由に「シトリニン」というカビ毒があります。シトリニンは腎臓にダメージを与える可能性があり、注意喚起がされていました。紅麹はロバスタチンという成分を含み、これがコレステロール低下の効果を持つ一方で、紅麹から作られる健康食品にはシトリニンが含まれているリスクがあります。

欧州では、紅麹由来の健康食品による健康被害が報告されたことから、EUではシトリニンの含有量に厳しい基準を設けています。ただし、すべての紅麹菌に必ずしもシトリニンが含まれているわけではありません。

紅麹の健康被害の実態

話題の紅麹に関連する健康被害の実際については、まだ完全には解明されていませんが、特定のケースにおいて腎疾患との関連が疑われています。

小林製薬の記者会見では、腎疾患を発症した患者が摂取していた紅麹製品が特定のロットからのものであったこと、そして予想外の成分が含まれている可能性があることが明らかにされました。

重要な点として、紅麹の生産過程で発生する可能性があるシトリニンという毒素は検出されていませんでしたが、その他の未特定の成分が影響を与えている可能性が指摘されています。

紅麹と米麹の基礎知識

紅麹とは、米麹と同様に麹菌によって作られます。米麹もまた、発酵させた米からできた食品であり、日本やアジアで古くから食べられてきました。ここでは、紅麹と米麹の基礎知識と製造過程の違いについて解説していきます。

紅麹とは?

紅麹は、米麹に紅麹菌を繁殖させて作られる発酵食品です。赤色素が豊富に含まれており、赤い色が特徴的です。

中国や台湾では古くから日常的に利用されており、天然由来の着色料や防止剤として使用されている一方、内臓を温めることや血行を良くする健康効果が重宝されています。

主に酒や乳製品の発酵、薬膳の材料として使われるのが一般的です。

米麹とは

米麹は、米を麹菌によって発酵させた食品であり、日本の伝統的な食材の一つです。甘みがあり、日本料理やお酒の製造などに広く利用されています。

近年では食べるだけでなく化粧品や入浴剤など、美容目的で使用することへも関心が高まっています。

紅麹と米麹の製造過程の違い

紅麹と米麹の製造過程にはさほど大きな違いはありません。ただし紅麹は紅麹菌を用いて作られるため、米麹と比べると製造における発酵の条件が異なります。温度や湿度はもちろん、さまざまな条件をクリアしなければ作ることができないのです。

また、紅麹はデリケートな菌で決められた条件下でしか発酵しません。米麹と比べると雑菌にも非常に弱いため、一般家庭ではもちろん工業的に扱うことが難しい菌とされています。

紅麹と米麹の違いを比較

結論から言うと、紅麹と米麹は全く違う種類の菌種です。ここでは紅麹と米麹の違いを比較していきます。それぞれの特性や利点を理解すれば、安心して麹を活用できます。

色や風味の違い

紅麹は赤色が特徴的な麹菌であり、米麹は少し黄色がかった白色です。米麹とは違い、紅麹は料理の風味付けだけでなく着色料としても多く利用されています。

また、小林製薬で行われた検証では、紅麹を使った「紅塩麹」と通常の「塩麹」との風味の違いについて、味覚センサーを用いた分析が行われました。この研究では、紅麹と黄麹を混合して作られた紅塩麹が、黄麹のみで作られた従来の塩麹に比べて、旨味と甘味が強く感じられる一方で、酸味は控えめであることが明らかになりました。

栄養成分の違い

紅麹には、お米を紅麹菌で発酵させると生成される「紅麹由来ポリケチド」が含まれ、これにはモナコリンKや紅麹色素などが含まれています。これらの成分にはLDL(悪玉)コレステロールを下げる作用があり、機能性表示食品の成分としても利用されています。

一方、米麹はビタミンB群やミネラルが豊富で、特に葉酸、ナイアシン、ビタミンB2、モリブデン、マンガン、銅などが含まれています。また、米麹に含まれる酵素は、でん粉をブドウ糖に、たんぱく質をアミノ酸に分解する効果があり、日本酒や甘酒、味噌の製造に欠かせない成分です。

健康への影響の違い

紅麹に含まれるモナコリンKは総コレステロールと悪玉コレステロールを効果的に下げる一方で、善玉コレステロールには影響を与えません。これにより、肝臓でのコレステロール生産とそのバランスを健康的に保つ作用があるとされています。また、紅麹色素には抗酸化、抗炎症、抗菌作用があり、さらにGABAの存在によって、血圧の低下やストレスの緩和、学習機能と集中力の向上が期待されます。

一方、米麹にはコウジ酸が含まれており、メラニン生成を抑える効果があります。これにより、肌の健康維持に役立ちます。さらに、米麹は有性生殖をしない「不完全菌」といわれており、有害成分を含みません。安全性の高さも「国菌」とされている理由の一つです。

紅麹と米麹の違いQ&A

最後に、紅麹と米麹の違いに関するよくある質問にお答えします。

紅麹は体に悪い?

紅麹には悪玉コレステロール値を下げる効果がある一方で、シトリニンというカビ毒を生成するリスクも指摘されています。特に、フランスで報告された筋肉や肝臓障害の事例は、紅麹由来のサプリメントとの関連が疑われています。これにより、EUではサプリメントに含まれるシトリニンの基準値を設けるなどの対策が取られています。

しかし、紅麹菌の製造においてすべての紅麹菌株にシトリニンが含まれるわけではありません。現在、紅麹製品の安全性に関してはさらなる研究とデータが必要であり、消費者は慎重に判断することが必要です。

紅麹は発がん性がある?

紅麹に含まれる紅麹色素は、天然由来の添加物として長い間、食品に使用されてきました。これまでの研究によると、紅麹色素自体には発がん性は確認されていません。

したがって、紅麹色素を含む紅麹製品の使用においては、発がん性に対する直接的な懸念は少ないとされています。

紅麹は毒性がある?

紅麹に含まれる可能性のあるシトリニンは、元々抗生物質として期待されていたものの、後に動物実験で腎臓に対する毒性が確認され、カビ毒の一種として認識されるようになりました。

紅麹自体の毒性は一般的に低いとされていますが、シトリニンの存在が確認される場合、健康リスクが高まる可能性があるため、製品の購入や消費については、シトリニン含有量が厳密に管理されていることを確認することが重要です。

米麹なら安全で美味しく健康に

紅麹と米麹の基本知識から健康への影響、特に紅麹に関連する潜在的なリスクまでを詳しく解説しました。紅麹の利用には注意が必要ですが、米麹なら摂取量を守りながら毎日の食事へ積極的に取り入れたい食品といえます。

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