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麹ラボ
2024.2.17

麹にアレルギーはありますか?注意するべき材料とおすすめの麹のとり方

古くから日本の食文化を支える麹。麹に含まれる酵素の働きは私たちの健康を促進する様々な効果があります。日常的にも取り入れやすい麹ですが、アレルギーの対象となるのでしょうか?

この記事では、麹を食べる際に必要な注意点やアレルギーに関する情報などをお伝え致します。是非、最後までお読み下さい。

そもそも麹はどんな食品なの?

麹とは米などの穀物にコウジカビを付着させ発酵させて作る食品です。発酵の過程で発生する数百種類ともいわれる酵素によって、消化促進や美容などに効果的に働くと言われています。近年の麹ブームもあり、健康食品として定着しつつあります。

日本食に欠かせない、醤油や味噌、みりんといった調味料は麹の力によって精製されていることから、私たちの生活に密着した存在であることもお分かり頂けるのではないでしょうか。

麹の歴史は古く、人類が農耕を始めた頃から存在したとも言われており、とても長い間私たちの食文化を支えてくれています。

麹にアレルギー反応はある?

麹には「食べても美味しい」「食材のうま味を引き出す」といった特徴がある為、特に健康志向の方から支持され、積極的に活用する方も少なくありません。

毎日の様に同じ食材を採るに際し、気になるのがアレルギーです。麹にアレルギー反応はあるのでしょうか。

結論から言うと、麹自体にアレルギー反応を引き起こす要素はありません。麹は調味料や発酵食品の精製に使われるコウジカビが合成する微生物の力によって作り出されます。この微生物自体にアレルギーの要素は含まれないという見解が一般的です。

「お米から作られる麹は米アレルギーに該当しないの?」と心配の声を見かけますが、麹は米を発酵させて作られるものであり、その過程で米としての性質を失っています。一般的に、お米アレルギーの人が麹由来の製品にアレルギー反応を起こすことは少ないです。

ただし、個々のアレルギー反応は人によって異なるため、特定のケースにおいては注意が必要なこともあります。もし疑念がある場合は、かかりつけの医師に相談することをお勧めします。

アレルギーを発症するメカニズム

麹によるアレルギー反応を疑う場合、まずはアレルギーを発症するメカニズムに関して正しく理解しておくと良いでしょう。

アレルギーの反応は、体の免疫系機能がアレルギーの原因となるアレルゲンを異常物と認識することで、皮膚の異常や咳、発作といった症状を引き起こします。

ハウスダストや花粉、食べ物にもアレルギーを発症する可能性があり、遺伝などの先天的な要素や、一時的な摂取過剰によって引き起こすこともあります。

麹アレルギーを感じた際にチェックすべき食物

麹は主に穀物にコウジカビを付着させ生成します。「麹の食べ過ぎでアレルギーを感じる」といった場合は麹自体ではなく、麹の原料となる食物に対するアレルギーがないかをチェックしてみましょう!

1.小麦

パンやうどん、ケーキやお好み焼きなど、小麦は日本人の食卓の定番メニューの多くに用いられています。小麦も穀物の一種で、上記の他にもカレーのルゥなど普段の生活の中で意識せずとも口にすることが多い定番の穀物です。

小麦を収穫して粉末化したものを小麦粉と言いますが、小麦粉を使った食材やメニューは本当に多く存在します。

一方、小麦にアレルギーを持つ人も少なくはありません。消費者庁の調査によると、小麦はアレルギー原因食材の中で3位となっています。世の中に小麦を使った食品が多いこともありアレルギーの発症報告も少なくないのです。

麹には小麦を使った「小麦麹」があります。小麦麹は味噌作りに相性がよく「小麦味噌」として販売もされています。小麦麹は食物性タンパク質や食物繊維を豊富に含み、高い栄養素を誇ります。小麦自体にアレルギーをお持ちの方は、小麦麹の摂取は控えた方が良いでしょう。

2.米

日本食に欠かすことのできない米も要チェック食材です。というのも、麹は米から作られるものがもっともポピュラーだからです。

米がアレルギー食材の一部ということを意外に感じる人も多いと思います。しかしながら、実際に日本国内で40万人程の人が米アレルギーとされているのです。卵・乳・小麦の3大食品アレルギーと比較すると数は少ない部類ですが、米がアレルギーの原因になり得ることも覚えておくと良いでしょう。

程よい甘味と食欲をそそるとろみで人気の米麹は、ハマるとついつい多く摂取しがちです。

アレルギーは特定の食物の食べ過ぎによって発症することもありますので、体調に異常を感じた際には摂取をやめ、米に対するアレルギーがないかチェックしてみましょう。

3.大豆

大豆にコウジカビを繁殖させて作る麹を「大豆麹」といいます。大豆には大豆イソフラボンやレシチンといった美容に良いとされる栄養素が豊富に含まれており、それらの栄養素を麹の酵素の力によって更に細かい栄養素に変換することで、健康効果を高めることが期待できます。

健康に良いイメージがある大豆ですが、アレルギーの可能性がないわけではありません。過去、大豆に対してアレルギーを感じた経験がある人は、大豆麹を摂取することも控えるようにしましょう。

但し、大豆と麹の相性は良く、身近なものでいうと醤油や味噌といった日本食を代表する調味料なので、日常的に避けるのは難しい場合もあるでしょう。

大豆のみならずアレルギー全般に言えることではありますが、アレルギーを引き起こす要因のひとつに過剰な摂取という理由も考えられますので、アレルギーの疑いがある場合は摂取量が適切かどうかのチェックも必要です。

要注意!大人になってからのアレルギー発症

アレルギーの対応で注意すべき点をもうひとつご紹介します。それは「大人になってからのアレルギー反応」です。

アレルギーは幼少期に発症することが多く、血液検査などでアレルギーチェックを行い、反応が出た食べ物の摂取を控え、体調をコントロールすることが一般的です。

一方で、幼少期にはアレルギーがなかったものの、大人になってからアレルギーを発症するケースもあります。

中でも、小麦・果物・野菜・魚類のアレルギーは大人になってから発症するケースも珍しくはありません。麹は食べ物を漬け込んだり、和えたりすることで食材を柔らかくする、保存期間を長くする、うま味を引き出すといったメリットが沢山あります。

麹とマッチさせる食べ物自体にアレルギーがあることに気が付いていない場合、麹にアレルギーがあったのでは?と、せっかくの麹の健康効果を疑ってしまうことに繋がりかねません。

麹を用いた食事でアレルギーを感じた際は、大人になってからいつの間にか発症してしまったかもしれない食べ物のアレルギーの可能性も考えてみると良いでしょう。

麹に不安がある方にオススメ。粉末麹!

それでも「麹に対するアレルギーや相性が不安」という方には、摂取量を調節できる粉末状の麹がオススメです。

生麹やペースト状の麹は保存期限が短い為、一度に多くの量を消費しようとしがちです。

麹は食べ過ぎると腸内が活性化され過ぎてしまい、消化不良や下痢などの不調を発症します。これらの症状から、アレルギー(体に合わない)と判断してしまう可能性もあります。

そこでオススメするのが粉末状の麹です。麹を乾燥させ、粉末化することで、適量を料理に取り入れることができると同時に、長期保存も利く為、急いで大量を消費する必要性もありません。

「麹って健康に良いらしいけど、体質的に不安」という方は粉末状の麹を少しずつ使ってみると良いでしょう。

独自製法で粉末化に成功したKojikoの麹

粉末麹の中でもオススメするのがKojikoの麹。Kojikoの麹は、愛知県の老舗酒蔵関谷醸造の酒蔵で丁寧に磨かれた麹を独自製法で乾燥・粉末化しパウダー状で販売しています。

あらゆる食材と相性が良く、ヨーグルトに混ぜたり、トーストにまぶしたりと普段の生活に自然に取り入れることが可能です。

Kojikoではアレンジレシピや麹の意外な活用方法などを発信しているので、是非一度ご覧ください。最後までお読み頂きありがとうございました。